3章:かぜ薬・解熱鎮痛薬

3章:かぜ薬・解熱鎮痛薬

かぜ薬

かぜは、主にウイルスが鼻や喉に感染して起こる上気道の急性炎症の総称で、医学的には「かぜ症候群」と呼ばれます。

解熱鎮痛成分

プロスタグランジンの産生を抑制することで、発熱を鎮め、痛みや炎症を和らげます。

  • アスピリン(ライ症候群発症の恐れありで、15歳未満は服用しないこと
  • サザピリン(ライ症候群発症の恐れありで、15歳未満は服用しないこと
  • エテンザミド(水痘・インフルエンザにかかっている小児はライ症候群発症の恐れありで、15歳未満は相談すること
  • サリチルアミド(水痘・インフルエンザにかかっている小児はライ症候群発症の恐れありで、15歳未満は相談すること
  • アセトアミノフェン
  • イブプロフェン(一般用医薬品では小児向けの製品は無いため、15歳未満は服用しないこと
  • イソプロピルアンチピリン

解熱鎮痛成分は「解熱鎮痛薬」で詳しく出てきます。

 
抗ヒスタミン成分

肥満細胞から遊離したヒスタミンと受容体との反応を妨げて、ヒスタミンの働きを抑えます。かぜ薬では、くしゃみや鼻水を抑えることを目的に用いられます。

  • クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • カルビノキサミンマレイン酸塩
  • メキタジン
  • クレマスチンフマル酸塩
  • ジフェンヒドラミン塩酸塩

黒いカルビのタジン鍋2つ、ジジに めくってくれ

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抗ヒスタミン成分は「催眠鎮静薬」「鎮眩薬」「抗アレルギー薬」「鎮咳去痰薬」などでも出てきます。

 
抗コリン成分

副交感神経の神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑え、副交感神経の働きを抑制します。かぜ薬では、抗コリン作用によって鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的に用いられます。

  • ベラドンナ総アルカロイド

  • ヨウ化イソプロパミド

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抗コリン成分は、「鎮眩薬」「胃腸鎮痛鎮痙薬」「鼻炎用内服薬」などでも出てきます。

 

アドレナリン作動成分

交感神経の神経伝達物質であるアドレナリン様の作用を有する成分です。交感神経を優位にします。かぜ薬では、鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げることを目的に用いられます。

  • メチルエフェドリン塩酸塩

  • メチルエフェドリンサッカリン塩
  • プソイドエフェドリン塩酸塩

アドレナリン作動成分は、「鎮咳去痰薬」などでも出てきます。

 
鎮咳成分

延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える成分です。

  • コデインリン酸塩

  • ジヒドロコデインリン酸塩

  • デキストロメトルファン

  • ノスカピン

  • チペピジンヒベンズ酸塩

  • クロペラスチン塩酸塩

鎮咳成分は、「鎮咳去痰薬」などでも出てきます。
これらのうちコデインリン酸塩、ジヒドロコデインリン酸塩については、その作用本体であるコデイン、ジヒドロコデインがモルヒネと同じ基本構造を持ち依存性がある成分であり、麻薬性鎮咳成分と呼ばれる。

 

去痰成分

◉ 気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用での去痰。

  • グアイフェネシン

  • グアヤコール スルホン酸カリウム

  • クレゾールスルホン酸カリウム

 

◉ 痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させる作用での去痰。

  • エチルシステイン塩酸塩

  • メチルシステイン塩酸塩

  • カルボシステイン(粘液成分の含量比を調整する作用もある)

 

◉ 分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用での去痰。

  • ブロムヘキシン塩酸塩

去痰成分は、「鎮咳去痰薬」などでも出てきます。

 

抗炎症成分

  • セミアルカリプロティナーゼ

  • ブロメライン

  • トラネキサム酸

  • グリチルリチン酸二カリウム

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抗炎症成分は、「胃腸薬」などでも出てきます。

 

鎮静成分

  • ブロモバレリル尿素
  • アリルイソプロピルアセチル尿素
  •  

鎮静成分は、「解熱鎮痛薬」「催眠鎮静薬」などでも出てきます。


解熱鎮痛薬

多くの解熱鎮痛薬には、プロスタグランジンの産生を抑制する成分が配合され、鎮痛作用・解熱作用・抗炎症作用などを示します。

解熱鎮痛成分

 

  • アスピリン(ライ症候群発症の恐れありで、15歳未満は服用しないこと
  • サザピリン(ライ症候群発症の恐れありで、15歳未満は服用しないこと
  • エテンザミド(水痘・インフルエンザにかかっている小児はライ症候群発症の恐れありで、15歳未満は相談すること
  • サリチルアミド(水痘・インフルエンザにかかっている小児はライ症候群発症の恐れありで、15歳未満は相談すること
  • アセトアミノフェン
  • イブプロフェン(一般用医薬品では小児向けの製品は無いため、15歳未満は服用しないこと
  • イソプロピルアンチピリン

サリチル! 網戸を明日、サザエてん!

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鎮静成分
  • ブロモバレリル尿素
  • アリルイソプロピルアセチル尿素

チンせ〜尿〜
 

 
制酸成分
  • ケイ酸アルミニウム
  • 酸化マグネシウム
  • 水酸化マグネシウムゲル
  • メタケイ酸アルミン酸マグネシウム

生産成分は「胃腸に作用する薬」で詳しく出てきます。

 
その他
  • メトカルバモール
  • カフェイン類
  • ビタミン成分

 

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